臍ヘルニア(でべそ)
「うちの子、おへそが出っ張ってるけど、これって大丈夫なの?」
青木こどもクリニックには、そんな心配を抱えたお母さん、お父さんがたくさんいらっしゃいます。ご安心ください。赤ちゃんのでべそ、つまり臍ヘルニアは、珍しいことではありません。ほとんどの場合、自然に治ります。
当院では、小児科専門医である院長と副院長が、豊富な知識と経験に基づき、お子さんの状態を丁寧に診察します。必要な情報提供とアドバイスで、ご家族の不安を解消できるよう努めています。
臍ヘルニア(でべそ)の症状について
臍ヘルニアとは、おへその部分がポコッと膨らんで見える状態のことです。これは、お腹の中の筋肉が完全に閉じずに、おへその部分から腸の一部などが出てきてしまうために起こります。
赤ちゃんの臍ヘルニアは、泣いたり、いきんだり、咳をしたりすると、より膨らんで見えることがあります。触ると柔らかく、押すと引っ込むこともあります。痛みやかゆみを伴うことはほとんどありません。
通常、生後数週間から数ヶ月頃に気づかれることが多いですが、自然に治癒することがほとんどです。
臍ヘルニア(でべそ)の原因について
臍ヘルニアの主な原因は、お腹の筋肉の発達が未熟なことです。赤ちゃんがお腹の中にいる時、臍帯(へその緒)を通って栄養や酸素を受け取ります。
出生後、臍帯は不要になるため切断されますが、お腹の筋肉が完全に閉じるまでに時間がかかることがあります。この筋肉の隙間から、お腹の中の組織が押し出されることで、臍ヘルニアとなるのです。
早産児や低出生体重児は、特にお腹の筋肉の発達が遅れることがあり、臍ヘルニアになりやすい傾向があります。
臍ヘルニア(でべそ)の治療法について
ほとんどの臍ヘルニアは、特別な治療をしなくても、自然に治ります。多くの場合、1歳頃までに自然に筋肉が閉じて、膨らみが目立たなくなります。
以前は、圧迫療法といって、おへそをテープなどで圧迫する方法が行われていましたが、現在では推奨されていません。皮膚がかぶれたり、感染症のリスクを高めたりする可能性があるからです。
当院では、以下の点に注意しながら、経過観察を基本としています。
- おへその状態を定期的にチェックし、変化を観察します。
- 感染の兆候(赤み、腫れ、痛みなど)がないか確認します。
- 保護者の方に、日常生活での注意点やケア方法をアドバイスします。
まれに、3歳を過ぎても臍ヘルニアが治らない場合や、症状が悪化する場合には、手術を検討することがあります。手術が必要となるケースは非常に稀です。
手術は、飛び出している組織をお腹の中に戻し、筋肉の穴を縫い合わせて閉じます。手術時間は短く、体に負担の少ない方法で行われます。
臍ヘルニア(でべそ)についてのよくある質問
Q1. 臍ヘルニアは放置しても大丈夫ですか?
A1. ほとんどの場合、自然に治るので、放置しても問題ありません。ただし、感染の兆候が見られる場合や、3歳を過ぎても治らない場合は、ご相談ください。
Q2. 臍ヘルニアを触ると、赤ちゃんは痛がりますか?
A2. 痛みを感じることはほとんどありません。触っても、特に気にする様子がない赤ちゃんが多いです。
Q3. 臍ヘルニアは、遺伝しますか?
A3. 遺伝的な要因は、ほとんど関係ありません。お腹の筋肉の発達の問題が主な原因です。
Q4. 臍ヘルニアは、予防できますか?
A4. 臍ヘルニアを予防する方法は、特にありません。赤ちゃんの成長とともに自然に治るのを待ちましょう。
院長より
お子さんのことで少しでも気になることがあれば、どんなことでもお気軽にご相談ください。
「こんなこと相談しても良いのかな?」
そんな風に思わずに、安心して当院にいらしてください。私たちは、お子さんの健やかな成長をサポートするために、ご家族に寄り添った医療を提供したいと考えています。
