耳瘻孔(じろうこう)
耳瘻孔(じろうこう)について
耳瘻孔は、生まれつき耳の穴の前や耳の付け根あたりに小さな穴が開いている状態のことです。これは胎児期に耳が形成される過程で、組織が完全に融合しなかったために起こると考えられています。多くの場合は無症状で、特に治療の必要はありません。しかし、細菌感染を起こすと、腫れや痛み、膿が出ることがあります。そのような場合には、抗生物質による治療や、場合によっては切開排膿が必要になることもあります。当院では、お子さんの耳瘻孔の状態を丁寧に診察し、適切な治療法をご提案いたします。ご心配なことがあれば、お気軽にご相談ください。
耳瘻孔の症状について
耳瘻孔自体は小さな穴であり、通常は症状がないことがほとんどです。しかし、以下のような症状が現れることがあります。
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感染・・耳瘻孔から細菌が侵入し、炎症を起こすことがあります。感染すると、穴の周囲が赤く腫れたり、痛みが出たり、膿が出たりすることがあります。
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嚢胞(のうほう)形成・・耳瘻孔の中に垢や皮膚のカスがたまり、袋状のものができることがあります。嚢胞が大きくなると、圧迫感や痛みを感じることがあります。
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かゆみ・・耳瘻孔の周囲がかゆくなることがあります。これは、炎症や乾燥が原因となることがあります。
これらの症状が現れた場合は、早めに当院を受診してください。
耳瘻孔の原因について
耳瘻孔は、遺伝的な要因と、胎児期の耳の形成過程における異常が原因と考えられています。
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遺伝・・耳瘻孔を持つ親から子へ遺伝することがあります。遺伝形式は様々で、必ずしも親が耳瘻孔を持っている場合に、子供にも耳瘻孔ができるとは限りません。
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胎児期の耳の形成異常・・妊娠初期(妊娠4~10週頃)に、耳が形成される過程で、本来融合するはずの組織が完全に融合せずに、小さな隙間が残ることがあります。これが耳瘻孔となります。
耳瘻孔は、生まれる前から決まっているものであり、妊娠中の母親の行動や生活習慣が原因となることはありません。
耳瘻孔の治療法について
無症状の耳瘻孔は、基本的に治療の必要はありません。しかし、感染を繰り返したり、嚢胞が大きくなって症状が出たりする場合は、治療を検討します。治療法としては、以下のようなものがあります。
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抗生物質・・感染が軽度の場合、抗生物質の内服や外用薬で炎症を抑えることができます。
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切開排膿・・膿がたまっている場合、局所麻酔をして切開し、膿を排出します。その後、抗生物質で治療します。
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手術・・感染を繰り返す場合や、嚢胞が大きい場合は、手術で耳瘻孔を摘出することがあります。手術は、局所麻酔または全身麻酔で行われます。当院では、お子さんの年齢や状態に合わせて、最適な麻酔方法を選択します。
よくある質問
Q1. 耳瘻孔は、必ず手術が必要ですか?
A1. いいえ、無症状の場合は手術の必要はありません。感染を繰り返したり、嚢胞が大きくなって症状が出たりする場合に、手術を検討します。
Q2. 手術は痛いですか?
A2. 手術中は麻酔をするので痛みは感じません。手術後も痛み止めを処方しますので、ご安心ください。
Q3. 手術後、傷跡は目立ちますか?
A3. 手術の方法や、体質によって傷跡の残り方は異なります。できるだけ傷跡が目立たないように、丁寧に手術を行います。
Q4. 耳瘻孔は、再発しますか?
A4. 手術で耳瘻孔を完全に摘出すれば、再発することはほとんどありません。しかし、ごくまれに、取り残しがあると再発することがあります。
院長より
耳瘻孔は、お子さんによく見られる病気の一つです。ほとんどの場合は無症状で経過しますが、感染を繰り返すと、お子さんにとって大きな負担となります。当院では、耳瘻孔の治療において、お子さんの負担を最小限に抑えることを心がけています。手術が必要な場合でも、できるだけ傷跡が目立たないように、丁寧に手術を行います。また、手術後のケアについても、詳しくご説明いたしますので、ご安心ください。お子さんの耳のことでお困りのことがございましたら、どんなことでもお気軽にご相談ください。
