ヘルパンギーナ
「ヘルパンギーナ」と聞いて、どのような病気を思い浮かべますか? 特に小さなお子さんをお持ちの親御さんにとっては、夏に流行する感染症として、一度は耳にしたことがあるかもしれませんね。 ヘルパンギーナは、主に夏に流行する、乳幼児を中心にみられるウイルス性の感染症です。 突然の高熱と、のどの奥にできる小さな水疱性の発疹が特徴です。 感染力が強く、保育園や幼稚園など、集団生活の場で広がりやすいので注意が必要です。
ヘルパンギーナの症状について
ヘルパンギーナの主な症状は、以下の通りです。
- 突然の高熱・・38~40℃程度の発熱が、1~3日程度続きます。
- のどの痛み・・のどの奥に、直径1~2mm程度の小さな水疱性の発疹ができます。この発疹が破れると、潰瘍になり、強い痛みを生じることがあります。
- 食欲不振・・のどの痛みのために、食事が摂りにくくなることがあります。
- 倦怠感・・発熱やのどの痛みにより、体がだるく感じることがあります。
これらの症状は、感染してから2~4日程度の潜伏期間を経て現れます。 発疹は、口蓋弓(こうがいきゅう)や扁桃(へんとう)など、のどの奥に数個~十数個できることが多いです。
まれに、髄膜炎(ずいまくえん)や心筋炎(しんきんえん)などの合併症を引き起こすことがありますので、注意が必要です。
ヘルパンギーナの原因について
ヘルパンギーナは、主にエンテロウイルス属のウイルスによって引き起こされます。 代表的なウイルスとしては、コクサッキーウイルスA群や、エンテロウイルス71などが挙げられます。
これらのウイルスは、感染者の咳やくしゃみなどの飛沫(ひまつ)感染や、便などを介した経口感染によって感染します。 感染力が非常に強く、特に夏に流行しやすいのが特徴です。
また、一度ヘルパンギーナに感染しても、異なる種類のウイルスに感染すると、再びヘルパンギーナを発症することがあります。
ヘルパンギーナの治療法について
ヘルパンギーナには、特効薬はありません。 治療は、症状を和らげるための対症療法が中心となります。
- 解熱剤・・発熱に対しては、アセトアミノフェンなどの解熱剤を使用します。
- 鎮痛剤・・のどの痛みに対しては、必要に応じて鎮痛剤を使用します。
- 水分補給・・のどの痛みのために食事が摂りにくい場合は、脱水にならないように、こまめな水分補給を心がけましょう。冷たい飲み物や、刺激の少ないゼリーなどがおすすめです。
- 安静・・発熱や倦怠感がある場合は、安静にして、体力の回復を待ちましょう。
通常、ヘルパンギーナは、発症から1週間程度で自然に治ります。 しかし、高熱が続く場合や、水分が全く摂れないなどの場合は、医療機関を受診するようにしましょう。
ヘルパンギーナについてのよくある質問
Q1. ヘルパンギーナは、大人にも感染しますか?
A1. はい、大人にも感染することがあります。ただし、大人は子供に比べて免疫力があるため、感染しても症状が出ないことや、症状が軽いことが多いです。
Q2. ヘルパンギーナに感染した場合、保育園や幼稚園は休む必要がありますか?
A2. はい、ヘルパンギーナは感染症ですので、保育園や幼稚園は休む必要があります。 出席停止期間は、発熱やのどの痛みが治まり、食事が普通に摂れるようになるまでです。 医師の診断を受け、登園許可証をもらってから登園するようにしましょう。
Q3. ヘルパンギーナの予防法はありますか?
A3. ヘルパンギーナに対するワクチンはありません。予防のためには、手洗いやうがいを徹底することが重要です。 また、感染者との密接な接触を避けるようにしましょう。
院長より
ヘルパンギーナは、お子さんにとってつらい病気ですが、ほとんどの場合、1週間程度で自然に治ります。 しかし、高熱が続く場合や、水分が全く摂れないなどの場合は、脱水症状を起こす可能性がありますので、早めに当院を受診してください。
当院では、お子さんの症状に合わせて、適切な治療を行います。 また、ご家族の方の不安を和らげるために、丁寧な説明を心がけています。
セパレート診療体制で感染予防にも配慮し、皆さまが安心して受診できるクリニックを目指しています。 お子さんのことで何かご心配なことがございましたら、どんなことでもお気軽にご相談ください。
