はしか
はしか(麻疹)は、非常に感染力が強いウイルス性の感染症です。発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状から始まり、特徴的な発疹が現れます。一昔前までは「子供がかかる病気」というイメージでしたが、近年ではワクチン未接種の成人にも感染が広がるケースが見られます。合併症を引き起こす可能性もあり、決して油断できない病気です。
当院では、お子さんはもちろん、大人の方のはしかに関するご相談も承っております。もし「もしかして、はしかかも?」と思ったら、早めにご相談ください。適切な診断と治療で、重症化を防ぎ、周囲への感染拡大を防ぐことが大切です。
はしかの症状について
はしかの初期症状は、風邪とよく似ています。主な症状としては、以下のものがあります。
- 発熱・・38℃以上の高熱が出ることが多いです。
- 咳・・乾いた咳が続きます。
- 鼻水・・水っぽい鼻水が出ます。
- 目の充血・・目が赤くなり、涙が出やすくなります。
- 倦怠感・・体がだるく、疲れやすくなります。
これらの症状が現れてから数日後、口の中にコプリック斑と呼ばれる白い小さな斑点が現れます。これは、はしかに特徴的な症状の一つです。
さらに数日後、顔や首から発疹が出始め、全身に広がります。発疹は、最初は小さな赤い斑点ですが、次第に融合して地図状になることもあります。発疹が出現すると、高熱がさらに高くなることもあります。
発疹が出てから数日後、症状は徐々に落ち着き始めます。しかし、完全に回復するまでには、数週間かかることもあります。
はしかの原因について
はしかは、麻疹ウイルスによって引き起こされます。感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染の3つです。
- 空気感染・・ウイルスが空気中を漂い、それを吸い込むことで感染します。
- 飛沫感染・・感染者の咳やくしゃみによってウイルスが飛び散り、それを吸い込むことで感染します。
- 接触感染・・ウイルスが付着した物に触れ、その手で口や鼻を触ることで感染します。
はしかの感染力は非常に強く、免疫を持っていない人が感染すると、ほぼ確実に発症すると言われています。特に、ワクチン未接種の乳幼児や、過去にはしかに罹患したことがない成人は注意が必要です。
はしかの治療法について
はしかには、特効薬はありません。治療は、症状を緩和するための対症療法が中心となります。
- 安静・・十分に休息を取り、体力の回復を促します。
- 水分補給・・脱水症状を防ぐために、こまめに水分を補給します。
- 解熱剤・・高熱が出た場合は、解熱剤を使用します。
- 咳止め・・咳がひどい場合は、咳止めを使用します。
合併症を引き起こしている場合は、それぞれの合併症に対する治療が必要となります。例えば、肺炎を起こしている場合は、抗生物質を使用します。
また、ビタミンAの投与が、はしかの重症化を防ぐ効果があることがわかっています。特に、ビタミンA欠乏状態にあるお子さんには、積極的に投与することが推奨されます。
はしかについてのよくある質問
Q1. はしかは大人もかかるのですか?
A1. はい、大人もかかります。特に、過去にはしかに罹患したことがない方や、ワクチンを接種していない方は注意が必要です。近年、成人のはしか患者が増加傾向にあります。
Q2. はしかの予防接種は受けた方が良いですか?
A2. はい、はしかの予防にはワクチン接種が最も有効です。定期接種の対象となっているお子さんは、必ず接種しましょう。また、過去にワクチンを接種したかどうか不明な大人の方も、接種を検討することをおすすめします。
Q3. はしかに感染した疑いがある場合、どうすれば良いですか?
A3. まずは、当院にお電話でご相談ください。発熱外来の時間帯にご案内するか、隔離室をご用意するなど、感染拡大防止に配慮して対応いたします。直接来院される場合は、必ず受付にお申し出ください。
Q4. はしかの出席停止期間はどのくらいですか?
A4. 学校保健安全法では、はしかは「発疹が出現した後5日を経過し、かつ、解熱した後3日を経過するまで」が出席停止期間と定められています。保育園や幼稚園も同様の基準となります。
院長より
はしかは、感染力が非常に強い病気です。しかし、ワクチン接種で予防することができます。当院では、MRワクチン(麻疹風疹混合ワクチン)の接種を行っております。お子さんはもちろん、大人の方も、お気軽にご相談ください。
もし、はしかに感染してしまった場合でも、早期に適切な治療を行えば、重症化を防ぐことができます。当院では、患者さん一人ひとりの症状に合わせた丁寧な診療を心がけております。
